【高校受験②】-後編
令和6年度熊本県高校入学試験特集②後編
公立高校受験編、受験戦略学科選択編
こんにちは!
早稲田スクールの個別指導
早稲田アイ・スタディです☆
<高校受験特集② 今回は後編!>
「あいナビ!」は中3生三者面談直前特集!
特集① 日程まとめ編、受験戦略初級編 →前々回
特集② 公立高校受験編、受験戦略学科選択編→前回と今回
特集③ 私立高校受験編、受験戦略実践編 →次回
の3本立てで熊本県の入試についてお送りします。
※前々回の特集①はこちら
※前回の特集②前編はこちら
今回のテーマは
特集②後編「国立高専、市立高校受験編」「受験戦略学科選択編」
です。
国立高専と市立高校について、受験科目や日程、点数配分などまとめていきます。
「受験戦略学科選択編」では、普通科以外の学科がある高校についてお話しします。
前編を読んでからだとより分かりやすいです!まだの方はまず前編へ!
後編もどうぞ最後までお読みくださいo(・ω・´*)
高校受験特集② 後編
<公立高校受験編>
まずは入試日程の復習です!
公立高校
前期選抜:令和6年2月1日
後期選抜:令和6年3月5日、6日
国立高専
推薦選抜:令和6年1月20日
学力選抜:令和6年2月11日
県立高校と市立高校は同じ日に入試が実施されます。高専も2回入試があることが分かりますね。まずはそれぞれの入試の特徴から見ていきましょう!
<国立高専の入試情報まとめ>
<国立高専の推薦選抜とは?>
高専の推薦選抜は、公立高校の前期選抜と非常によく似ています。大きく異なるのは、出願に「条件」があることです。(「出願資格」と呼びます)
「調査書の「学習の記録」の5段階評定で、第2学年の9教科の評点の和に、第3学年(の12月31日まで)の9教科の評点の和の2倍を加算した総和が108以上の人」
つまり、全科目で通知表の評定4以上を取ることが受験資格です。1つでも3があったら同じ数だけ5が必要ということですね。
そして配点は以下の通りです。
調査書 :135点
特別活動: 10点
面接 : 60点
確かに評定が108以上あれば受験できるものの、評定だけで10点以上点数差がつくこともあるので、前期選抜と同様に「受験資格を満たせば受かる」と思わないようにしましょう。
面接もとても重要で、志望動機を明確にするだけでは合格できません。高専の募集スタンスとして「明確な目的がある生徒だけ入学してほしい」というものがあります。高専は高校ではなくその名の通り「専門学校」です。専門学校とは、「資格や就職のために力をつける場所」です。興味があることを勉強したい、だけでは面接の発言としては不十分と受け取られかねません。卒業後の希望職種まで見据えた発言内容を用意しましょう。
☆アイスタでは冬期講習から面接練習を開始します。前期選抜合格者を多数輩出してきたアイスタでは、予行練習はもちろん、希望者へ発言内容の添削も行います。
<国立高専の学力選抜とは?>
公立高校後期選抜と同様に、5科目の試験があります。公立高校は県下一斉テストですが、高専は全国統一の問題です。問題が気になる方は「高専 過去問」で公式サイトが出てきますよ。
理科 :150点
英語 :100点
数学 :150点
国語 :100点
社会 :100点
調査書:135点
高専らしく、理科と数学の配点が高くなっています。また、推薦選抜で利用された調査書の点数も加算されることが分かります。
よく「推薦選抜を受験した生徒は推薦で不合格でも学力選抜で合格しやすい」といってさまざまな憶測が流れることがありますが、それは「調査書」によるものも大きいと思います。
推薦選抜を受験できる生徒はすでに108点以上の配点を持っていると言えます。学力選抜は確かに評定による条件はありませんが、例えば「評定100の生徒」と「評定120の生徒」だったら、すでに20点の差がついているということです。また、評定が低いということはそれだけ学習内容への理解度も良くない、という生徒も多いので、推薦選抜を受験できた生徒とできなかった生徒では学力においても差があるのは想像に難くないですね。
ここまで、国立高専の入試情報をみてきました。
高専ならではの特徴がある入試情報でしたね。公立高校も高専も受験する方は、単純に過去問を2倍の量解かなければなりません。入試日程もタイトになります。今月中に方向性をしっかり固めておくことが必要です。
<熊本市立高校入試まとめ>
熊本市立高校(必由館高校、千原台高校)について
熊本市の教育委員会が詳細を発表しています。
令和6年度(2024年度)熊本市立高等学校入学者選抜
<必由館高校>
必由館高校は、前期選抜も後期選抜も県立高校と大きな違いはありません。前期選抜は面接と調査書、後期選抜は県下一斉テストと調査書で合否判定がなされます。(芸術コースは実技試験あり)
必由館高校は今までも人気のある高校でしたが、クラス編成や定員が変わったので、昨年度の倍率通りにいかない可能性もあります。今後も情報をしっかりキャッチしていきましょう。
<千原台高校>
注目なのが千原台高校です。
後期選抜で、千原台高校専用の「独自問題」を使用することが発表されました。
独自問題は5科目の試験ですが、「マークシート形式」で「1科目35分(英語は45分)」という、県下一斉試験の形成とは大きく異なるテストとなっています。
また、合否判定は「調査書(2割)+学力検査(4割)+自己アピール書・個人面接(4割)」の配点で決定する、とあり、熊本市内の高校では珍しく後期選抜で面接が実施されます。
面接や実技試験があることからなのか、5科目の試験を1日で終わらせる時間割になっており、その兼ね合いで35分の独自問題を設定したのかもしれませんね。
初めて実施される独自問題、問題サンプルが発表されるのか、まだ情報が少ないですが、千原台高校を志望する方は今後も要チェックです!
入試形態の違いから受験を深掘りしてみましたが、学科によって受験可能な回数が違うことが分かりました。
では、「そもそも学科が違うと何が違うの?」というところを少しだけ見てみましょう。
ここでは大きく「普通科」と「普通科以外」の捉え方について、1つの考え方をご紹介します。
<普通科(普通コース)>
多くの学生が通う普通科、簡単な表現をすると、「卒業後は次の学校に進学することを想定し、そのための学力をつける学科」と考えることができます。大学や短大、専門学校など、高校を最終学歴とせず、卒業後もさらに学びを続けていきたい人が通う場所です。(英語科や理数科などもこちらに含まれます)
文系と理系に分かれはしますが、いわゆる進学校では入試に必要な科目を全て履修するので、進路の選択肢は無限に広がります。(普通科から就職する人もまれにいますが、就職に有利な普通科はほとんどありません)
<普通科以外>
商業科やビジネス科、最近はマンガ学科やTSMC関連の学科も登場しました。これらの特徴は「卒業後すぐに就職しても会社の即戦力になる力をつける学科」と言えます。
最近は大学進学の傾向が徐々に高まっているので、公立私立に関わらず進学実績を謳う学校案内が多いですが、普通科以外、特に実業高校の根幹は生きる力、働く力をつけることです。学科専門の授業があるので、普通科で学習する内容の全てを学ぶことはできません。もちろん大学へ進学する生徒は多数いますが、推薦入試を利用する生徒が多く、もし推薦が取れなかったら、進学はかなり難しくなります。
逆に、就職にはとても有利です。大手企業と繋がりがある高校も多く、大学生になって就職活動しても内定がなかなか取れない大企業に、高校の推薦を利用して入社することができるかもしれません。一般企業への就職活動について、大学生の就職活動は大学でどれだけ優秀な成績を収めても必ず成功するとは限りませんが、高校生の就職活動は学校の成績によって選択肢が広がります。
高校は義務教育ではないので、何をどう学ぶかは生徒本人に委ねられます。この先の人生半世紀以上が決まることもある3年間の高校生活。それを決めるのが志望校選択です。
高校側もそれは十分に分かっているので、学科やコースごとの目的や実績など情報をたくさん公開しています。
正しい情報を入手するのはもちろんですが、自分の得意不得意や、10年後、20年後、50年後…の人生設計など自分自身も見つめ直して、しっかり吟味して選択しましょう。
<次回予告>
次回はついに高校入試編最終回!
私立高校受験の概要と受験戦略についてのお話を予定しています。
※高校入試編終了後もあいナビ!は続きます…!
<冬のアイスタ>
…そこまで待てないよ!という方!
早稲田アイ・スタディは、授業で成績アップをめざすだけでなく、保護者様からの相談も随時承ります。
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さらに!11月は保護者面談月間です。
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受験学年でない方も、現状の成績を見ながら、今のうちにしておきたい勉強についてお一人おひとりにお話しさせていただきます。
お子さまにとっても、塾に通うことは入試においてとても有利です!
「共通テストで○○点取れたら○○高校に決めよう!」
にとどまらず、
「今はまだ届かないけど、11月の模試で○○点取れたら私立高校は○○高校を受験しよう」
「1月の模試と2月の模試で○○点以上点数が伸びたら公立高校は○○高校をあきらめない!」
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受験学年でない方も、模試を繰り返し受ける中で受験を早く意識できます。
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※参考資料、サイト※
熊本県教育委員会
熊本県私立中学高等学校協会
熊本高等専門学校
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最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに( ‘v’)b
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